研究課題/領域番号 |
16K02395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 相模女子大学 |
研究代表者 |
山口 徹 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (10367013)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 森鴎外 / 博物館行政 / 美術制度 / 椋鳥通信 / 帝室博物館 / 博物館 / 行政改革 / 美術館 / 制度 / 改革 / 学術的基盤 / 文化情報伝達 |
研究成果の概要 |
宮内省図書頭並びに帝室博物館総長として国家的重責を担った森鴎外晩年の活動のうち、第三代博物館総長として行った歴史的改革の学術的基盤を解明した。博物館における鴎外の主要改革は①今日スタンダードなものとなっている時代別展示の導入、②学術報告書、目録類など出版物の創刊・増加、③正倉院宝物観覧の一般研究者への開放の三点にまとめることができる。これらはこれまで国内事情との関連において話題とされてきたが、本研究は同時代ドイツにおける世界的先進事例と具体的に関連性を持っていたことを明らかにしたうえで、その改革が当時の日本の強みを最大限に発揮するものであったことについて言及した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代日本を代表する知識人森鴎外の最晩年は、宮内省図書頭並びに帝室博物館総長としての活動に捧げられたが、その旺盛な取り組みの具体については知られていないところが多い。本研究は、今日世界的に標準なものとなっている博物館・美術館における時代別の展示が、いち早く鴎外の主導によってなされた経緯を、当時の国際的な状況との関りにおいて明らかにしたものである。歴史に残る行政改革の条件を具体的に明らかにした点に一定の意義があるものと考える。
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