研究課題/領域番号 |
16K02405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 二松學舍大學 (2018-2019) 奈良教育大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
中谷 いずみ 二松學舍大學, 文学部, 准教授 (10366544)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ジェンダー / セクシュアリティ / 戦争文学 / 他者表象 / 性表象 / 戦争 / 被爆者 / 戦争の記憶 / ホモエロティシズム / 戦後処理 / 戦争体験 / 集団的記憶 / ホモソーシャル / ホモセクシュアル / 被爆者表象 / プロレタリア運動 / 冷戦 / 運動とジェンダー / 生活記録 / 国民文学論 / 戦争責任 / 強制連行 / 労働者文学 / 日本共産党 / 集合的記憶 / ジェンダー・セクシュアリティ |
研究成果の概要 |
戦争をめぐる文学/表象の分析を通して、そこで描かれるジェンダー・セクシュアリティに関する事柄が、土台となる権力関係を不可視化し、〈他者〉を主流言説の規範内に組み込み包摂し得る存在に変形するという機能を担う場合があることが分かった。またそうした権力や〈他者〉の不可視化や変形が、その時期の集合的記憶形成や歴史認識形成と深く結びつくものであることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果から、ジェンダーやセクシュアリティの観点のみのアプローチでは、戦争をめぐる文化政治の問題群を捉えきれないことが見えてきた。文学に描かれた女性表象や異性愛規範、セクシュアリティが物語上どのような機能を果たし、他者表象に関与するのか、そしてそれらがどのような歴史認識や集合的記憶の再生産と関わるのかというアプローチが重要である。この方法は、今日のさまざまな文化政治と文学の考察にも応用できるものであり、学術的社会的に意義のあるものである。
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