研究課題/領域番号 |
16K02406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
田中 則雄 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 教授 (00252891)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 地方実録 / 実録 / 近世小説 / 日本近世文学 / 読本 / 国文学 / 日本近世小説 |
研究成果の概要 |
近世の実録(実事件と人物に基づくことを標榜する実録体小説)には、全国規模で流布したものが多数存在する。その一方で、当の事件の起こった地元で作られ伝存した〈地方実録〉がある。地方実録は、最初は虚構化を抑制し、事件直後当地で語られた実説に沿って生成していく。そして後に改めて事件人物が解釈し直され、その解釈に基づいて本文が増補改変されるという展開を見せる。姫路騒動実録は、このような生成と展開の様相の認められる典型例である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世における実録(実録体小説)には、全国規模で流布したもののほか、当の事件の起こった地元で作られ伝存した〈地方実録〉がある。地方にも、実録の制作方法を習得した作者たちが存在したのである。 この度の調査研究の結果、このような地方実録は、最初は虚構化を抑制し、事件直後当地で語られた実説に沿って生成していくこと、そして後に事件人物が改めて解釈し直され、その解釈に基づいて本文が増補改変されるという展開を見せることが明らかになった。 本研究は、歴史学はもとより、地方における文献の発掘、文化の継承に関する考察という点において、地域史研究とも関連を有するものである。
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