研究課題/領域番号 |
16K02407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
西山 康一 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (40448212)
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研究分担者 |
片山 宏行 青山学院大学, 文学部, 教授 (60233756)
竹本 寛秋 鹿児島県立短期大学, その他部局等【文学科】, 准教授 (20552144)
掛野 剛史 埼玉学園大学, 人間学部, 准教授 (00453465)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 薄田泣菫 / 文庫 / 倉敷 / 日本文学 / 近代詩 / メディア研究 / 日記 / 原稿 / 書簡 / 文化史 / 日本近代 / 文学 / 近代 / 薄田泣菫文庫 / ジャーナリズム / 文壇 |
研究成果の概要 |
最初に、薄田泣菫文庫の完全な目録(所蔵リスト)を、倉敷市文化振興課と共に完成させた。その上で、新たに見つかったものも含めて、同文庫に収蔵される書簡・原稿・日記・写真等を検討し、たとえば書簡から泣菫を取り囲む文壇のネットワークのありようを浮かび上がらせたり、また泣菫の詩集『白羊宮』の原稿を分析して特にその句読点の機能の重要性を同時代の詩壇の動きの中で明らかにしたり、さらには薄田泣菫の日記を解読することで当時の新聞社学芸部の仕事内容や文学者・文化人との関係性を明らかにした。そして、本研究の集大成として同文庫の資料を活用して、本科研費メンバー以外の研究者らとともに『薄田泣菫読本』を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薄田泣菫文庫の資料を上記のように総合的に検討したことで、薄田泣菫の詩人・エッセイスト・ジャーナリストとしての活躍のみならず、彼をめぐる詩壇・文壇の動き、さらには新聞社学芸部の仕事や文壇とのやり取りの実体を明らかにするなど、文学研究全般さらにはジャーナリズム・文化史の研究にも意義のある成果となった。また、『薄田泣菫読本』では一般にもわかるように泣菫の人生を解説し、なおかつ彼のことを語る様々な文学者や文化人の文章も列挙したことで、泣菫の偉大さや彼をめぐる明治・大正文壇の思想的水脈を、研究者のみならず一般(特に泣菫の出身地の倉敷市民の方々)にも伝えるという社会的意義も有することとなった。
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