研究課題/領域番号 |
16K02413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
小嶋 洋輔 名桜大学, 国際学部, 教授 (50571618)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 作家研究 / 地域研究 / オーラルヒストリー / 沖縄研究 / 日記研究 / 国文学 |
研究成果の概要 |
琉球弧における島尾敏雄という「場」を、多角的に考察し得る資料を収集することができた。特に島尾敏雄自身が記した日記資料の調査の意義は大きい。日記資料はどれも精緻な記録であった。なかでも、「沖縄」に滞在した際の日記の発見、調査を行なうことができた。この資料は、これまでの島尾敏雄研究においてほとんど触れられなかったものを明らかにするものである。また、それらを分類・整理できたことが、本研究が果たした重要な役割ということができる。 しかし、研究期間内にそれを公開するまでには至らなかった。これらの資料を「文字起し」し出版することが、今後の課題である。また同時に、資料を分析する論の発表も必須である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、島尾敏雄と琉球孤の関係を具現化したことといえる。この具現化によって、「物語化」される恐れのあった琉球弧における島尾敏雄像の「現実」を見出すことができた。本研究が行なった、かごしま近代分館所蔵資料の収集と分類、整理作業によって島尾敏雄像の刷新を行なうことができた。そしてこの一人の作家像の刷新によって、戦後日本史のなかの戦後沖縄史の新たな視角を得ることもできた。 本研究の社会的意義は、今後の課題とされる。4年の研究機関のほとんどを予想を超える数の資料の収集、分類作業にあててしまったため、その発表がまだとなっている。今秋には奄美大島での講演を予定しているなどアウトプットを進める。
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