研究課題/領域番号 |
16K02417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
井上 明芳 國學院大學, 文学部, 教授 (90614264)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 森敦 / 自筆資料 / 現地調査 / 翻刻 / われ逝くもののごとく / 意味の変容 / 自筆原稿 / 体験 / デジタル技術 / 実地踏査 |
研究成果の概要 |
森敦文学について、代表作「われ逝くもののごとく」を中心に自筆資料を翻刻し、生成過程を明るみにした。同時に、本作品の舞台である山形県庄内地方の現地調査を行い、現地というリアリティから小説作品としてのフィクションを見出した。その際、現地の風習や方言などもあわせて調査し、作品の註釈とした。これにより、「われ逝くもののごとく」を庄内地方の文化資源として位置づけることができるとともに、本作品の読解を地理的に、註釈的に行うことを可能にしている。また、作品舞台の地図を描くこともできたが、それは単に文学マップを作るのではなく、森敦の文学理論「意味の変容」に基づくことであり、森敦文学の理論的構築を示し得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
森敦文学の自筆資料の調査および翻刻という基礎的な研究は、従来成されてこなかったため、本研究が初公開となる。この成果によって森敦文学の研究の発展に寄与できるであろう。 また、同時に行った現地調査は、文学研究の方法としては基礎的であるが、庄内地方という地域の調査によって、森敦文学を文化資源として位置づけることを可能にした。文学研究と地域振興の融合を示すことで、文学研究の基礎的な充実とともに、いわゆる「ふるさと」細見にもなっている。
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