研究課題/領域番号 |
16K02419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
米村 みゆき 専修大学, 文学部, 教授 (80351758)
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研究分担者 |
奥田 浩司 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90185538)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 児童文化 / ナショナリズム / ノスタルジー / 宮沢賢治 / 風の又三郎 / 児童映画 / 日本統治期 / 唱歌 / 郷愁 / 受容 / あまんきみこ / 近・現代文学 / 東アジア |
研究成果の概要 |
1940年代前後の日本の児童文化の受容について東アジアを中心に調査した結果、ノスタルジー研究の視点が有効であることがわかった。聞き取り調査では、当地の人々の幼少期の日本児童文化の記憶は、必ずしも負のイメージで語られるわけではなかった。地域や国は異なっていても、「懐かしい」という感覚は共有された事例が確認された。また、〈童心〉をうたい文句とした児童映画『風の又三郎』の受容状況を探ったところ、インドネシアやシンガポールでの上映が新たに確認された。さらには、これまで「外地」の在住日本人のみと考えられてきた同映画の上映は、韓国、インドネシアでは、現地の人々に見せようとしたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、日本を代表する児童文学作家となっている宮沢賢治の作品享受をアジア太平洋戦争期の東アジア(中国、韓国、台湾)において考察したことは、日本の児童文化が異なった視点からはどのようなものとして受け止められ、どのような影響を与えたのかを改めて問いかける契機となる。私たちが当たり前のものとして受け止めている日本の文化に対して批評的な視点を持つことへと繋がる。また、この研究により異なった国や文化に生きてきた人々の様々な願いや想いを知り得たことは、異文化理解や相互のコミュニケーションの一助となる。
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