研究課題/領域番号 |
16K02422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
石川 巧 立教大学, 文学部, 教授 (60253176)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大衆雑誌 / 出版 / 文学 / メディア / 復刻 / プランゲ文庫 / 検閲 / 外地日本語雑誌 / 占領期 / 雑誌 / カストリ雑誌 / 人文知 / 戦争 / 運動 / 戦時下 / 探偵小説 / 出版文化 / 戦後占領期 / GHQ / 風俗 / 猥褻 / 印刷 / エロ / ヤミ市 / GHQ / 大衆 |
研究成果の概要 |
本研究は戦後占領期の日本で印刷・発行された通俗大衆雑誌、カストリ雑誌を発掘・保存・公開し、データベースを構築するとともに、戦後日本における雑誌出版文化、言論と表現の諸相を分析するものである。占領期に粗悪な再生紙で印刷されたカストリ雑誌は、その通俗性ゆえ図書館にほとんど保存されておらず、GHQ/SCAPが検閲資料として収集したプランゲ文庫や一部の個人コレクションが存在するだけである。本研究ではそうした状況を踏まえ、代表者がこれまでに収集した4000冊余りの雑誌と全国の資料保存機関の所蔵雑誌をもとにカストリ雑誌の全貌を明らかにし、将来、デジタル画像として閲覧できる環境を作るための基礎作業を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては、雑誌『妖奇』や『宝石』をはじめとする占領期大衆小説雑誌の復刻出版を進めた。また、戦後占領期の印刷と雑誌出版に関する多くの研究書の編集を行い、その成果を『カストリ雑誌総攬』(2021年刊行予定)にまとめた。また、戦後占領期雑誌に関する統合的な目録及びデータベースの構築し『占領期地方総合文芸雑誌事典』の編集を行った。同事典についても2021年度中の刊行をめざしている。当初は戦後占領期の大衆雑誌に焦点をあてた研究をしていたが、戦争末期における外地日本語雑誌、海軍雑誌などの発見が相次ぎ、結果的に戦中と戦後の出版文化を連続的に捉える研究に軸足が移りつつある。
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