研究課題/領域番号 |
16K02439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大河内 昌 東北大学, 文学研究科, 教授 (60194114)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 美学 / イデオロギー / 小説の勃興 / 政治的保守主義 / 趣味 / 精読 / 道徳哲学 / 政治経済学 / ディコンストラクション / 虚構論 / 美徳 / 商業社会 / 虚構 / リアリズム / ロマン主義 / 想像力 / 市民社会 / 批評理論 / 崇高 |
研究成果の概要 |
本研究は、近代化の原理としての「美学」の問題を、18世紀~ロマン主義時代のイギリス思想・文学を研究対象として分析した。おもにあつかったのは、シャフツベリー伯、デイヴィッド・ヒューム、エドマンド・バークとロマン主義詩人ウィリアム・ワーズワス、サミュエル・テイラー・コールリッジである。本研究の特徴は修辞的な言語が内包する複雑で隠されたイデオロギー的な含意を発見するために、文学的な精読の技法を文学テクストだけでなく理論的なテクストにも適用したことである。それによって、この時代の文学的・理論的テクストの言語がもつイデオロギー的な機能―つまり、美学イデオロギー―の本質を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文学、思想史、経済学説史、政治学といった人文学・社会科学の分野における研究は、それぞれの分野で方法論が洗練され、ますます専門的なものになっている。それは、学問の深化・高度化という意味で必然かつ自然なことであるが、結果として、それぞれの分野が蛸壺化し、複雑化する社会を総合的に俯瞰する視点の欠如をもたらしている。本研究は、学問の専門化の時代において、あらためて人文学・社会科学の異なる分野間の相互対話を促進する学術的言説の可能性を切り拓くという意味で、大きな学術的・社会的意義を有している。
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