研究課題/領域番号 |
16K02453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大島 久雄 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80203769)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | シェイクスピア / ヴィクトリア朝 / 視覚的受容 / インターテクスチュアリティ / シェイクスピア絵画 / 諷刺画 / スペクタクル舞台 / ラファエロ前派 / パンチ誌 / 挿絵 / 歴史書 / シェイクスピア崇拝 / シェイクスピ崇拝 / 絵入全集 / 帝国主義 / シェイクスピア俳優 / 帝国的眼差し / 視覚 / 受容 |
研究成果の概要 |
ヴィクトリア朝のシェイクスピアの視覚的受容についてインターテクスチュアリティ研究を行い、舞台・絵画・挿絵・諷刺画などにおけるシェイクスピアの視覚的受容のインターテクスチュアリティとその特徴を明らかにした。大英帝国の繁栄とその視覚的な娯楽文化の中でシェイクスピア上演はスペクタクル重視の傾向を強め、英国の国民的なアイデンティティとしてシェイクスピア国民詩人化が進む。印刷や写真や他の視覚的娯楽芸術の進化とともにシェイクスピア作品の登場人物や場面は多様な視覚的受容の中で再解釈され、歴史スペクタクル上演やボイデルのシェイクスピア・ギャラリーやパンチ誌におけるシェイクスピアの諷刺利用へと展開していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シェイクスピアの視覚的受容をヴィクトリア朝という時代に限定して論じることにより、今日までつながるシェイクスピア国民詩人化・崇拝のプロセスの視覚的な側面の重要性を舞台や絵画や諷刺画等の具体的な受容事例から明らかにすることができた。成果は国内・国際学会において研究発表を行い、インターテクスチュアリティ批評理論にフォーカスをあてたシンポジウムも研究成果発表の一環として行った。シェイクスピア絵画に関する公開講座を開催して好評を博し、研究成果の社会還元も実施できた。ヴィクトリア朝から日本の明治時代へと受け継がれたシェイクスピア受容に関しても貞奴や松井須磨子のオフィーリアを取り上げて具体的に証明した。
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