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長い18世紀の女性表象における感覚と嗜好の変容と感受性との関係性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02455
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関山形県立保健医療大学

研究代表者

梶 理和子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60299790)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード感受性 / センス / テイスト / 身体性 / 精神性 / 消費文化 / モラル / ジェンダー / 英米文学
研究成果の概要

本研究では、近年の感受性の形成に関する研究を、長い18世紀の女性表象にまつわるセンスとテイストの変容という観点から再考した。17世紀から18世紀にかけて、舞台上に表象される女性にまつわるセンスは肉体的感覚から判断力へと、テイストは味覚、性的快楽(の経験)から審美眼へと、その意味を拡大・変化させた。そこで、王政復古期のエロティックな女性の身体と18世紀後半の女性の感受性を接続することで、性的・非性的肉体と精神・感性との関係性の一端を明らかにし、国際政治やグローバル化の進む消費文化、市民社会の誕生等と感受性形成との関連の重要性を確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の意義は、(1) 感受性の形成にかかわる肉体と精神の問題について、多様な女性表象の再考に基づく身体性の再定義、(2) センスとテイストの意味の生成・変化の分析による、身体性と精神性との関係性の見直し、(3) 公共圏/親密圏/私的空間における女性の役割を再配分することによる、感受性がその場で果たした役割の再確認、の3点である。このように長い18世紀における女性の肉体と精神という観点から、感受性の形成過程を検証することで、ジェンダー研究、市民社会・国家(形成)の問題とも密接に結びつくと考えている。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 不安で震える社会/笑いで揺れる劇場 ―劇作家の「誠実なペン」が描くスペクタクル―2017

    • 著者名/発表者名
      梶 理和子
    • 雑誌名

      17世紀の革命/革命の17世紀 ―十七世紀英文学研究XVIII―(十七世紀英文学会論集)

      巻: 18 ページ: 263-284

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 問われるセンスとテイスト ―風習喜劇にうかがえる模倣の可能性と危険性2017

    • 著者名/発表者名
      梶 理和子
    • 雑誌名

      東北ロマン主義研究

      巻: 4 ページ: 33-47

    • NAID

      40021774834

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 変わりゆくセンス・テイスト・センシビリティ ― 転換点としての王政復古期イングランド2018

    • 著者名/発表者名
      梶 理和子
    • 学会等名
      日本英文学会東北支部第73回大会シンポジアム
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 言葉と身体/想像と感覚2016

    • 著者名/発表者名
      梶 理和子
    • 学会等名
      日本英文学会東北支部 第71回大会 (SYMPOSIA 第一部門)
    • 発表場所
      秋田カレッジプラザ
    • 年月日
      2016-11-18
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] Senseと/あるいはTaste ー女性の消費願望とモラルの問題2016

    • 著者名/発表者名
      梶 理和子
    • 学会等名
      第8回 東北ロマン主義文学・文化研究会 (シンポジュウム)
    • 発表場所
      東北大学文学部
    • 年月日
      2016-07-16
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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