研究課題/領域番号 |
16K02456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
松本 三枝子 愛知県立大学, 外国語学部, 名誉教授 (90165910)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 英文学 / 経済学 / 手引書 / 社会小説 / メディア / 女性作家 / 19世紀 / ハリエット・マーティノー / イギリス文学 / ジェイン・マーセット / ユニテリアン主義 / ハンナ・モア / 福音主義 / 英米文学 / political economy |
研究成果の概要 |
ハリエット・マーティノーの『経済学例解』を新たに手引書の観点から検証し、十分な知識を持たない一般の人々に専門的知識を普及するために有効な方法とその特性を明らかにした。19世紀のイギリス同様に、現在の日本でも専門的知識を社会全体で共有することが、社会の安定や人々の幸福のために不可欠である。『経済学例解』はその成功事例として検証にあたいする。 第1に、国教会福音派のハナ・モアとの比較研究により、マーティノーのユニテリアン主義の平等性を明らかにした。第2に、手引書の先駆者であるジェイン・マーセット著『経済学対話』との相違点を検証することで、『経済学例解』の物語形式が持つ先駆性と有効性を明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19世紀のイギリス同様に、現在の日本でも専門的知識を社会全体で共有することが、社会の安定や人々の幸福のために不可欠である。『経済学例解』はその成功事例として検証にあたいする。 日本国内ではほとんど看過されてきたハリエット・マーティノーへの低い評価を見直した。特に『経済学例解』の物語形式に注目し、専門的知識を一般の人々へ普及する場合に、シミュレーションとして物語が持つ影響力と特徴について分析した研究成果を、日本英文学会、日本比較文学会などの幅広い学会のシンポジウム及び研究論文で、積極的に公表した。また、一般の人々を含む研究会や、英語教員養成のテキストなどにも、蓄積した知見を活用した。
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