研究課題/領域番号 |
16K02465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 早稲田大学 (2018) 帝京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
松永 典子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (00579807)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フェミニズム / ポストフェミニズム / ジェンダー / イギリス / 英米文学 / 自伝 / 伝記 / ケア労働 |
研究成果の概要 |
この研究課題では、ポストフェミニズムという現象と第二波フェミニズムとの対立的図式の再考を目指して、新自由主義の文脈からおもにイギリス文学を対象に研究した。具体的には、Virginia Woolfの女と職業、Vera Brittainの教養小説、Mary Poppinsに描かれるケア労働者表象、ジンという私費流通を特徴とする私費出版文化を考察した。こうした幅広い研究対象を設定することによって、女たちの経験の意味を社会運動の文脈から拡張・再定義することを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は第一に、第二波ポストフェミニズムの近似的関係を読み解きつつ、包括的視点を取り入れることによって、フェミニズム/ジェンダー研究に新たな視座を与えたことである。第二に、自伝、教養小説という文学ジャンルを、社会運動の文脈において考察することで、アイデンティティの文学としてだけでなく、社会運動の文学としての可能性を広げた。第三に、第二波ではなく、ポストフェミニズムとの関係からV.Woolfを再評価したことである。Woolfはモダニズム作家でもあるので、これにより英文学におけるモダニズム再考をもたらした。
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