研究課題/領域番号 |
16K02470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
高田 康成 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 教授 (10116056)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シェイクスピア / タイポロジー / 祝祭 / 世俗化 / ルネサンス / 宗教改革 / 歴史劇 / ローマ劇 / 超越 / 自然 / 父性 / 個 / 異界 / 世俗 / typology / 巡礼 / 贖罪 / 救済 / 永劫回帰 / 時間 / 歴史 / 喜劇 / キリスト教 / 異教 / 終末 / 時 / 二項対立 |
研究成果の概要 |
シェイクスピアの作品世界を支える根源的な原理を探るべく、タイポロジーと祝祭という二項対立を想定し、ジャンル別を基本として、いくつかの具体的作品を通して考察した。タイポロジーも祝祭も、あるいは隠然たるかたちで喜劇を支え、あるいは公然たるかたちで歴史劇を象る。両項とも対峙しながら、等しく世俗化による変容を経るが、ローマ史劇においては、殊にタイポロジーのオルターナティヴが前面に押し出され、ルネサンスと宗教改革という歴史的特殊状況の効果を浮き彫りにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国のシェイクスピア研究は、その解釈等の方法論において、西洋に流通しているものを踏襲する傾向があったし、また今なおその傾向が続いている。それ自体はある程度理解できるものだが、西洋的文化伝統は古代のギリシア・ローマとキリスト教の特異な融合から築かれたという認識を欠く場合、解釈と研究において根本的な曲解を避けることは難しい。本研究は、そのような状況に一石を投じる試みである。このことは、一般に行われる翻訳という営為についても、同様の警鐘を鳴らすものである。
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