研究課題/領域番号 |
16K02471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
勝山 貴之 同志社大学, 文学部, 教授 (30204449)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | シェイクスピア / 初期近代英国演劇 / 東洋 / 物質文化 / グローバル経済 / 初期近代演劇 / 新経済批評 / 貨幣 / 土地 / 労働 / 地図 / ルネッサンス演劇 / 近代初期演劇 / グローバル交易 / 英国消費文化 / イスラム文化圏 / 『間違いの喜劇』 / 『じゃじゃ馬馴らし』 / 英米文学 |
研究成果の概要 |
16・17世紀の世界貿易の生産と輸出の立役者は,中国をはじめ,インド,東南アジアなど東洋の諸国であり,東洋から輸出される品々に,ヨーロッパ市場は魅了され,それらを買い付けるために,商人たちはアジアへの通商路を,陸に海にと探し求めた。近代初期のヨーロッパはグローバル経済の中心ではなく,むしろ東洋の築いた巨大な経済圏に参入したのである。本研究は、そうしたグローバル経済とシェイクスピア演劇の関係を探求しようとするものである。 シェイクスピア劇の中では,しばしば当時の交易品への言及がなされる。東洋との交易品への言及をとおして,作品におけるグローバル経済の影響と人々の物質文化への関心の解明に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
16世紀のキリスト教ヨーロッパは,アジアを中心とした経済圏に参入することによって,まさにグローバル経済に巻き込まれていったのであり,その理解なくしては英国社会および経済の実態も充分に把握することはできない。 キリスト教圏を世界の中心に据えようとする従来の批評動向に一石を投じ,アジア経済圏を中心として,イスラム教圏,キリスト教圏,そして更には新大陸をも包括するグローバル経済圏を念頭におきながら,交易品の流通と消費の様子を英国社会内に探ることにより,初期近代の英国人の物質文化(Material Culture)への関心とシェイクスピア演劇の関係を探った。
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