研究課題/領域番号 |
16K02473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
阿部 美春 立命館大学, 言語教育センター, 非常勤講師 (60449527)
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研究分担者 |
笠原 順路 明星大学, 教育学部, 教授 (00194712)
木谷 厳 帝京大学, 教育学部, 准教授 (30639571)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | プロメテウス / フランケンシュタイン / ロマン派女性詩人 / レティシア・エリザベス・ランドン / メアリ・シェリー / シェリー・バイロン・サークル / エリザベス・バレット・ブラウニング / 科学 / ヴィクトリア朝女性詩人 / 女プロメテウス / アイスキュロス / ドイツ恐怖小説 / インゴルシュタット / 科学者 / プロメテウス熱 / フェリシア・ヘマンズ / L.E.L. / イギリス文学 / パーシー・B・シェリー / バイロン / ルソー / 1816 / 非=常人 |
研究成果の概要 |
本研究は、『フランケンシュタイン 現代のプロメテウス』のミリュウの領域横断的な解明をめざし、(1)1816年夏シェリー・バイロン・サークルの文学的交流の検証、「現代のプロメテウス」を18、19世紀の知的枠組から検証、テクストのドイツ的要素の緻密な再検証を行った。(2)「プロメテウス」に着目し、従来プロメテウス表象研究の射程外であった女性詩人を掘り起こし検証した。日本シェリー研究センターと連携し、内外の専門家の知見を得て、ロマン派第二世代の文学活動の新たな眺望を得た。また時代のプロメテウス・カルトの多義性と、アイスキュロスの継承者をロマン派女性詩人からヴィクトリア朝女性詩人まで跡づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀後半から見直しが進行し、正統派文学作品として認知され研究が一気に進んだ『フランケンシュタイン』を、作品誕生と出版から二百年という節目(2016-2018)に、改めて作品誕生の原点に立ち返り、文学にとどまらず、時代・社会・文化的背景の解明をめざした。内外の専門家の知見を得た領域横断的検証により、ロマン派第二世代の文学活動の新たな眺望を得ることができた。また、従来男性一辺倒であった時代のプロメテウス・カルトに、女性詩人の系譜を発掘し、一枚岩ではない時代の多義的プロメテウス像を明らかにした。二百年という節目の年に、講演、シンポジウムを開催、それらをまとめた本の出版により、社会の関心に応えた。
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