研究課題/領域番号 |
16K02484
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
井川 ちとせ 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (20401672)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 英文学 / 徴候的読み / 表層的読み / 読書会 / 解釈共同体 / ミドルブラウ / 共感 / 読書グループ |
研究成果の概要 |
本研究は、精神分析学とマルクス主義哲学の影響のもと、英文学研究において広く実践されてきた分析方法を批判的に再検討するものである。「懐疑的解釈」と呼ばれるこの方法は、文学テクストには表面的な意味の背後に隠れた意味が潜在し、解釈者=研究者の仕事とは、テクスト自身が抑圧する真の意味を回復し、テクストを書き換えることにあるという考え方にもとづいているが、本研究の成果は、このような批評に対する理論的アプローチと、英国の一般読者を対象とした実証的調査とを統合した点にある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、「素養ある読者」という理論的構築物を前提とした従来の「読者反応論」とは異なり、これまで学術調査の対象とされてこなかったNPOなどの協力を得ながら、読書会や文学フェスティバルへの参加、読み物雑誌や書評サイトなどの購読や閲覧とそれらへの投稿、さらに読み聞かせボランティアや創作コースへの参加までを広義の読書経験と捉えて、一般読者にとっての読むことの意味を多面的に捉えた点にある。
|