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日系アメリカ文学を支えたアメリカの文学者たち―東西文化の混交と日本観の形成

研究課題

研究課題/領域番号 16K02485
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関富山大学

研究代表者

水野 真理子  富山大学, 学術研究部教養教育学系, 准教授 (40750922)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード日系アメリカ文学 / 日本観 / ラフカディオ・ハーン / ヨネ・ノグチ / エツ・スギモト / 加川文一 / トシオ・モリ / ヒサエ・ヤマモト / イヴァ・ウィンタース / ウィリアム・サロイヤン / 日本人女性像 / 東西異文化の接触 / 英米文学 / 比較文学
研究成果の概要

本研究の目的は、19世紀末から20世紀初頭にかけての日系アメリカ作家について、彼らを支えたアメリカの作家・文学者との交流に留意し、作品に描かれ、またアメリカ社会で受容された日本観を明らかにするものであった。まず日本観の主要な型を提示したハーンの作品と、アメリカでの受容について整理した。続いて、1920年代半ばに活躍したエツ・スギモトの作品と日本観をまとめ、ハーンとの比較を試みた。加えて、英語で詩や小説を発表した詩人ヨネ・ノグチが描いた日本人女性像を検討し、アメリカの女性作家たちの影響を確認した。また日本文化紹介者の役割を引き継いだノグチとハーンの間にみられる日本文化理解の共通性も考察した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、まずアメリカにおける日本観について、ハーン作品の書評を調査、整理し実証的に明らかにした点である。日本観については、これまで主に日本を訪れた外国人の著作に描かれた日本像を明らかにすることに主眼が置かれてきた。またノグチやスギモトら日系アメリカ作家と彼らが生み出した日本観についての考察も、先行する日本観研究にはほとんど見られない視点であった。さらに、ハーン、ノグチ、スギモト、彼らを支えたアメリカの作家たちの交流や影響関係にも留意した。日本観に関する研究の中で不足していた視点を補い、日系アメリカ文学に描かれた日本観と作家たちの影響関係を提示したことが、本研究の学術的意義と言えよう。

報告書

(5件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2020 2019 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日系アメリカ作家を支えたアメリカの文学者たち : ヨネ・ノグチと女性作家2020

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 雑誌名

      富山大学教養教育院紀要

      巻: 1 号: 1 ページ: 31-49

    • DOI

      10.15099/00019981

    • NAID

      120006803999

    • URL

      https://toyama.repo.nii.ac.jp/records/17538

    • 年月日
      2020-03-12
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ハーンとヨネ・ノグチ―日本の理解者として2020

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 雑誌名

      ヘルン研究

      巻: 5

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [雑誌論文] ハーンとエツ・スギモトー日本表象の系譜を探って2019

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 雑誌名

      『へるん研究』

      巻: 4号 ページ: 31-45

    • NAID

      120006643716

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『日本少女の米国日記』に描かれる日本人女性像をめぐって2018

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 雑誌名

      ヨネ・ノグチ学会ニューズ・レター

      巻: 5号 ページ: 2-3

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [雑誌論文] エツ・スギモトの初期作品ー日本文化の表象と作品の背景2017

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 雑誌名

      研究紀要:富山大学杉谷キャンパス一般教育

      巻: 45号 ページ: 11-24

    • NAID

      120006457878

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] ハーンとヨネ・ノグチ―日本の理解者として2019

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 学会等名
      2019年度 富山大学ラフカディオ・ハーン研究国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 日本少女の米国日記に描かれる日本人女性像をめぐって2018

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 学会等名
      ヨネ・ノグチ学会 第五回
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] ハーンとエツ・スギモトー日本表象の系譜を探って2018

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 学会等名
      2018年度富山大学ヘルン研究会国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ハーンはアメリカでどう読まれたかー『日本ー一つの解明』を中心に2017

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 学会等名
      富山大学ラフカディオ・ハーン研究国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] アメリカにおけるハーンを通じた日本観に関する研究計画と展望2016

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 学会等名
      富山大学ヘルン研究会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2016-12-15
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] アメリカの文学界におけるハーン評とハーンを通した日本観―グールド『ラフカディオ・ハーンについて』をてがかりに2016

    • 著者名/発表者名
      水野真理子
    • 学会等名
      富山大学ヘルン研究会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2016-05-26
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 移民が紡ぐ日本ー交錯する文化のはざまで2018

    • 著者名/発表者名
      河原典史・木下昭編
    • 総ページ数
      260
    • 出版者
      文理閣
    • ISBN
      9784892598210
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-02-19  

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