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19・20世紀のイギリスと日本における近代化言説の文学・文化論的比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02489
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関大阪大学

研究代表者

伊勢 芳夫  大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 教授 (80223048)

研究協力者 ラハマン マムヌール  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード近代化言説形成 / 植民地文学 / 英国植民地 / 日本植民地 / 近代化 / 土着性 / 英領インド / 言説編成 / 近代化言説
研究成果の概要

「西洋化」と同義語として考えられてきた「近代化」が人類の中で最初に起ったのが確かにヨーロッパであり、それを推し進めていったのもヨーロッパ人(白人)であった。そして西欧の国々は鉄道の敷設、通信インフラ、人口調査とともに、啓蒙/教育によって従属民の伝統的な社会や土着文化を変質させていった。結果として非西欧/非白人の住む地域は、「オリエント」という西欧の文化的言説編成の中に組み込まれることになった。一方、日本は東アジアにおいて西欧帝国主義の模倣/反復を行ったのであった。本研究プロジェクトは、非西欧圏の研究者の協力の下、「近代化」言説形成についての研究を行い、研究成果をA4で100枚程度作成した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

西欧列強諸国が西欧に有利な世界システムを作り上げていく過程で非西欧圏を抑圧し、他者化し、彼らの欲望のおもむくままに非西欧表象を構築していった。しかしながらその過程は単純な「西欧」対「東洋」という図式で割り切れるものではない。本研究ではインドおよび日本からの視点をつき合わせる事で、バランスの取れたパースペクティヴの中でイギリスの世界システム構築の過程と支配地域の土着性の変容を解明し、さらに日本の植民地・近代化モデルを抽出することにより、帝国主義や近代化の特性をより明らかにした。また、現在急速に近代化が進展している中国やインドの今後の方向性を予測する上でも、世界的に重要な意義を持つものである。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 情報操作と言語空間 : 二つの軍事裁判2017

    • 著者名/発表者名
      伊勢芳夫
    • 雑誌名

      言語文化共同研究プロジェクト

      巻: 2016 ページ: 41-51

    • DOI

      10.18910/61999

    • NAID

      120006319103

    • 年月日
      2017-05-31
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 裏切者か、愛国者か――『ラジ4部作』に総括された帝国の終焉2018

    • 著者名/発表者名
      伊勢芳夫
    • 学会等名
      日本比較文学会第45回中部大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] シンポジウム・キプリングを問う――文学批評、英語文学、映像化から見て2018

    • 著者名/発表者名
      伊勢芳夫
    • 学会等名
      日本キプリング協会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [図書] ポストコロニアル・フォーメーションズXI2016

    • 著者名/発表者名
      木村茂雄、霜鳥慶邦、小杉世、松本承子、舞さつき、伊勢芳夫、花井晶子
    • 総ページ数
      76
    • 出版者
      大阪大学院言語文化研究科
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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