研究課題/領域番号 |
16K02497
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
鵜殿 悦子 愛知県立大学, 外国語学部, 名誉教授 (00128638)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アフリカ系アメリカ文学 / ネラ・ラーセン / ハーレム・ルネサンス / インターテクスチュアリティ / 人種 / ジェンダー/セクシュアリティ / ジェンダー / 物語の枠組み / 英米文学 / 物語の構造分析 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、2015年までの科研費研究で明らかになった成果を基礎とし、ハーレム・ルネサンスと呼ばれる1920-30年代のアフリカ系アメリカ人による文化運動において産出された文学テクストと、現代アフリカ系アメリカ文学テクストとの影響関係について分析することである。まず「ハーレム・ルネサンス」の見直しと再定義を行なった。その上で、その時代の黒人女性作家を一括りに捉えることをやめ、当時もっとも優れた文学テクストを残した作家の一人であるネラ・ラーセンの文学テクストを中心に検証を進めた。ラーセンによる文学的実践がいかに今日のアフリカ系アメリカ文学において変奏され継承されているかを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、ハーレム・ルネサンスと呼ばれるアフリカ系アメリカ人による最初の文化運動についての見直しと再定義を行なった。従来の批評においては、ハーレム・ルネサンスの時期がジャズ・エイジと重なる1920年代と考えられおり、経済的繁栄と文学的隆盛とが混同されていた。ハーレム・ルネサンスをアフリカ系アメリカ人の文学・文化が非常に高度なレベルで産みだされた時期として捉え直した。同時に、それまで一括りにされることの多かった当時の黒人女性作家について、政治的観点からでなく、文学的価値の観点から再検証を行なった。もちろん、作家の文学的価値はその政治的立ち位置と不可分の関係にあることは当然の前提である。
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