研究課題/領域番号 |
16K02506
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
|
研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
小倉 いずみ 大東文化大学, 法学部, 教授 (00185563)
|
研究分担者 |
中根 一貴 大東文化大学, 法学部, 准教授 (10600645)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ニューヨーク植民地 / コネチカット古地図 / 北西部条令 / ペリー・ミラーと荒野 / 勅許状と領土 / ヨーロッパからの啓蒙主義 / チェコの政治と啓蒙主義 / トマス・フッカーとコネチカット / 奴隷制反対運動 / 学術図書 / 全米ソロー学会 / 日本アメリカ文学会 / エマソン研究の動向 / ヨゼフ・カイツル / Northeast MLA / ジョナサン・エドワーズ / ラルフ・ウォルドー・エマソン / Perry Miller / コネチカットと西部の領有権 / チェコ科学アカデミー / ソロー生誕200年 / 文学における逆説 / エマソンとソロー / ラルフ・エマソン / 反奴隷制運動 / Alan Lawson / David D. Hall / 啓蒙思想 / トマス・フッカー / 理性 |
研究成果の概要 |
本研究は科学の進歩により宗教が影響力を弱めた18世紀のアメリカにおいて、啓蒙思想がどのように導入されたかを解説した。人間の知性に重点を置く啓蒙主義の思想が広まった例証としてマサチューセッツ、コネチカット、ニューヨークの各植民地の公定教会制度の崩壊を分析した。啓蒙主義の産物として登場した理神論についてフランクリンやジェファソンの著作を中心として論じ、建国期のユニテリアン主義を分析し、Ralph Waldo Emersonにいたるアメリカの知的独立への変貌を明らかにした。また植民地創設の際に発効された勅許状を根拠に建国期の旧北西部への領土拡大を狙った各植民地の意図を探った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はピューリタニズムの衰退をスタート地点として、啓蒙主義の分析、理神論と知識人、大衆の中の大覚醒、アメリカの知的独立を解明した。科学が登場する1690年代からアメリカの知的独立を呼びかける1830年頃までの宗教を分析し、宗教の衰退と科学との「せめぎ合い」を明らかにした。フランクリンとジェファソンの理神論を解説し、道徳が人々の意識に大きな影響を持った建国期の思想を解明した。また政治における13植民地の動きを北東部を中心に分析し、英国から独立後に移譲された旧北西部の領土をめぐる争いをマサチューセッツとコネチカットの勅許状と関連づけて解説し、古地図により明らかにした。
|