研究課題/領域番号 |
16K02509
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
|
研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
岩瀬 由佳 東洋大学, 社会学部, 准教授 (60595411)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | カリブ海地域の文学 / ポストコロニアリズム / ヴィクトリアニズム / ジェンダー研究 / 中産階級 / アフロ系カリブ作家 / Victorianism / ポスト/コロニアリズム / ジェンダー・スタディ / アフロ系カリビアン作家 / ポストコロニアニズム / 階級の差異 / 移民表象 / コロニアリズム・ポストコロニアリズム / Herbert George de Lisser / Louise Bennet / Erna Brodber |
研究成果の概要 |
本研究では、旧イギリス植民地であるカリブ海地域出身のアフリカ系作家の作品分析を通じて、旧宗主国のヴィクトリア朝中産階級的価値観が円滑な植民地化にいかに寄与してきたのかについて、明らかにした。特に、上からの抑圧的な支配だけではなく、被支配者側の家庭内からの補完作用、つまり、被植民者の母親たちによるこのヴィクトリア朝中産階級的価値観の支持と家庭教育の相乗効果により、被植民者の内的植民地化を効果的に推進するに至ったという結論を導き出すことができた。これは、被植民者の中産階級にその傾向が強い。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イギリス植民地であったカリブ海地域の文学に焦点を当て、イギリス本国では遠い過去のものとされる価値観が、植民地においては温存され続け、歴史的にみても、被植民者の内的支配に関して大きな役割を果たしてきたことを今回の研究で解き明すことができたのは、非常に学術的かつ、社会的にも意義が高いことであり、世界的にみても独創的な研究に位置付けられると判断する。
|