研究課題/領域番号 |
16K02510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東京大学 (2017-2019) 立教大学 (2016) |
研究代表者 |
後藤 和彦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10205594)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アメリカ南部文学 / 日本戦後文学 / 戦後性 / 敗北の文化 / 戦後文学 / 戦後日本文学 / 日本近代文学 / 戦後文学論争 / 英米文学 / 比較文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、研究代表者がこれまで取り組んできたアメリカ南部文芸復興期の文学を「戦後文学」として見る視座を今一度反省的に検証し、これを第一次世界大戦と第二次世界大戦、さらにはヴェトナム戦争後の南部文学を分析する視座としてどの程度有効であるかを具体的な作家作品を分析しつつ検証することを目標とした。その際、日本文学批評史において、なかんずく「戦後文学」という術語は、敗戦直後かまびしく議論され、厳しい検証の目に晒されており、これを今一度申請者独自に再検討し、申請者が提起しようとする南部文学における「戦後文学」観を鍛え練り上げるために援用し、翻って両者の戦後文学観の比較を試みようとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アメリカ南部文学研究に対し、日本において特異な発展を遂げた戦後文学研究の成果の援用を試みるところに本研究の特殊性は存在する。また、南部文学を通史的に照査する、決して百科事典的なものではなく、テマティックな研究としては、1986年のRichard GrayによるWriting the South: Ideas of an American Region以来、目覚ましい研究成果は、管見の限り、現れていない。「戦後文学」としての南部文学、このテーマのもとに一貫した史的記述の可能性が今次研究によって一定程度開かれ、学会等を通じて公に問われ、広く認識された点を本研究成果の学術的・社会的意義と見たい。
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