研究課題/領域番号 |
16K02517
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
白川 恵子 同志社大学, 文学部, 教授 (10388035)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 初期アメリカ / 奴隷叛乱陰謀事件 / ニューヨーク植民地 / ストノ / 奴隷制度 / アンテベラム期 / 北米英領植民地 / 奴隷制文学 / ニューヨーク / 奴隷叛乱文学表象 / 1741年 / アメリカ文学 / 南北戦争以前期(アンテベラム期) / ストノ、サウスカロライナ / 奴隷叛乱事件 / ストノ・サウスカロライナ / 魔女狩り / アンテベラム / ヴァージニア / 北部植民地奴隷制 / アンテべラム / 奴隷反乱事件 / 南部 |
研究成果の概要 |
本件研究は、一般的に、注目度が希薄である初期アメリカの奴隷叛乱/陰謀事件について広範な研究を行うものである。具体的には、1712年および1741年のニューヨークの奴隷叛乱陰謀放火事件、1739年のストノ奴隷反乱事件の概要・背景・原因・影響を明らかにした。これら3件の事件は密接に関連しており、その背景には、西インド諸島の欧列強植民地にて頻発する奴隷反乱事件の影響も見いだせる。加えて、本研究の最たる学術的成果は、こうした歴史的事件/現象が、のちの時代のアメリカ文学作品に、どのように表象されたのか比較対照し、分析した点にある。1741年の叛乱については、7作の文学作品を発掘し、概要紹介を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国のアメリカ文学研究領域において、1712年と1741年のニューヨークの奴隷叛乱事件、1739年のストノの事例について論じ、特に前者に関する複数の文学作品を見つけ出し、それら大衆小説を比較対照しながら紹介、分析した研究は存在しなかった。歴史的記述と文学的表象との間の相関を、未踏の事象によって示した点は、学術的に意義があると思われる。これらは単に250年以上まえの過去の事件であるだけでなく、こんにちのアメリカにおける制度的抑圧構造や歴史的事実の記録と文学の在り方に対しても多くの示唆を与えており、その意味において社会的にも貢献している。
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