研究課題/領域番号 |
16K02524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
竹内 修一 北海道大学, 文学研究院, 教授 (40345244)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マルロー / 集合的記憶 / ジャン・ムーラン / パンテオン / アンドレ・マルロー / フランス国民 / コメモラシオン / 記念 / 記憶 / 仏文学 |
研究成果の概要 |
フランス第五共和国成立以降、ド・ゴール大統領は、国民同士が殺し合ったアルジェリア戦争を忘却させ、第二次大戦中のドイツに対する抵抗にこそ共和国国民の起源はあるのだというレジスタンス神話によって、国民の記憶を形成しようとした。そのさい重要な役割を果たしたのが、初代文化大臣をつとめた作家アンドレ・マルローである。本研究は、彼が企画・実施したセレモニーや演説、発言等を調査して、現在のフランス国民の集合的記憶の形成に、マルローがどのような役割を果たしたのかを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アルジェリア戦争で混乱する時代にドゴール将軍によって創出されたフランス第五共和国において、初代の文化大臣である作家アンドレ・マルローが、どのようにフランス人全員に共通する過去の記憶を作り出したのか、どのようにその記憶を国民に共有させるに至ったのかを、明らかにした。この研究成果は、昨今活況を示している集合的記憶の研究、所謂メモリー・スタディーズへ貢献するものである。
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