研究課題/領域番号 |
16K02532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 靖恵 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (90313725)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プルースト / ラスキン / エミール・マール / ゴシック・リヴァイヴァル / 中世キリスト教美術 / 植物表象 / 仏文学 / マルセル・プルースト / ジョン・ラスキン / ゴシック美術 / 19-20世紀フランス文学 / ゴシック建築 / 19-20世紀フランス文学 / フランス文学 / フランス美術史 |
研究成果の概要 |
北フランスの各地で11~15世紀中世美術の植物表象資料収集をし,パリの複数の図書館で12-13世紀の祈祷書の細密画の調査も開始した。プルーストの中世美術受容研究を中心にしつつ,ラスキンにデッサンとテクストの関係性に着目,イギリスのオクスフォードとランケスターで資料収集をした。最新の植物学の発展と文学の関わりについて,フランス現代詩研究者より情報提供を受け,また名古屋大学生命農学研究科の若手研究者とも意見交換を行った。成果は,フランスでの講演,日仏の査読付学術誌,国際学会でその都度発表した。最終年度には美術史研究者やイギリス文学研究者を招き,国際学会を主催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19世紀ー20世紀フランスの中世キリスト教美術受容について,特に植物表象に焦点をあてて研究を継続した。文学,美術,科学にまたがる人間の文化的活動と自然観の変化や自然環境との関わり方について,前世紀フランスの事象を研究しつつ,今日の文明と自然環境についての関係性の解明につながる考察を行った。科学先導主義が強まる近現代における,芸術の役割についても検証を深めた。集大成となった名古屋大学における国際学会「ラスキンとフランス」(2019年11月),日英仏の宗教美術批評の比較,さらに文学,美術の領域横断的な成果を公開するに至った。
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