研究課題/領域番号 |
16K02535
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
吉田 典子 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20201006)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ボードレール / ゾラ / マネ / セザンヌ / 美術批評 / 文学と絵画 / エミール・ゾラ / シャルル・ボードレール / エドゥアール・マネ / ポール・セザンヌ / 絵画と文学 / 仏文学 / 美術史 |
研究成果の概要 |
本研究は、1860年頃から1880年頃にかけてのフランス近代芸術形成期において、画家と文学者がいかに協働して急速に変化する近代社会における新しい芸術を探究したかを考察したものである。この時代は文学者が美術批評という新たなジャンルを牽引する役割を果たした。具体的には、近代詩の創始者ボードレールと近代絵画の第一人者であるマネの関係、および19世紀後半を代表する小説家ゾラと前述のマネの関係について新たな光をあてた。われわれはまた、ゾラとセザンヌの創造的関係についても考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では文学研究と美術史研究、および社会史研究という3つの学問分野を融合する試みを行った。ボードレールやゾラという作家と画家たちの関係は従来から指摘されてきたが、本研究では歴史的・社会史的文脈を考慮した上で具体的な作品分析を行うことにより、これまで看過されてきた新たな関係性を見出した。また、ボードレールとゾラの関係はこれまでほとんど考察されなかったが、本研究では両者の美術批評の類似性と差異を分析することで、19世紀の美術批評の歴史に新たな系譜を見出した。また特にゾラとセザンヌの関係については、彼らの往復書簡集を翻訳出版し、従来の絶交説を見直して新たな研究への展望を開いた。
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