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クローデルの日本論に見られる東洋思想の影響と新トマス主義との関連についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02543
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ文学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大出 敦  慶應義塾大学, 法学部(日吉), 教授 (90365461)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードフランス文学 / 日仏文化交流史 / クローデル / 比較文学 / 象徴主義 / トマス・アクィナス / 日仏交流史 / 東洋思想 / ポール・クローデル / 日仏交流 / スコラ哲学 / 日本思想 / 国学 / 仏文学 / 思想史
研究成果の概要

本研究は、1921 年から1927 年にかけて駐日フランス大使として日本に滞在したポール・クローデルが著した日本論から日本の古典文学・芸能、国学、神道、仏教・老荘思想からの影響を分析し、これらをクローデルがトマス主義と関連づけて理解し、自己の文学に反映させていく過程を明らかにするものであった。クローデルは、本居宣長、平田篤胤の国学思想からとりわけその死生観、魂観に関心を寄せ、それが彼の日本理解の基本となったことを浮き彫りにできた。さらにクローデルは、こうした国学思想をトマス・アクィナスを用いてスコラ学的に読み換え、日本の絵画や芸能は超越者を認識する媒介であると考えていたことを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでのクローデル研究では、日本文化の理解者、紹介者という面の分析が強かったが、本研究では、クローデルが日本の古典芸能や古典文学を受容し、それを意図的にスコラ学で読み換えて換骨奪胎し、独自のものにしていることを分析した。そのことによって単なる日本理解者・紹介者ではなく、クローデルの文学活動の本質的な部分で日本文化と関わっていることを明らかにできた。こうして得られた成果は、2018年の一連の企画、とりわけ神奈川近代文学館で行った展覧会と日仏会館で行った国際シンポジウムを行ったことで、日本のフランス学の基礎を築いたにもかかわらず、あまり知られていないクローデルを再評価する契機を作ることができた。

報告書

(6件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2021 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (5件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 喜多虎之助という男がいた2019

    • 著者名/発表者名
      大出敦
    • 雑誌名

      L'Oiseau noir

      巻: 20 ページ: 4455-4455

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] クローデルからマラルメへ――象徴主義者たちの〈観念〉論争2019

    • 著者名/発表者名
      大出 敦
    • 雑誌名

      三田文学

      巻: 98

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 天使と幽霊―ポール・クローデル『女と影』を巡って―2018

    • 著者名/発表者名
      大出 敦
    • 雑誌名

      教養論叢

      巻: 139 ページ: 1-36

    • NAID

      120006644422

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 神々のはざまで―クローデルと日本の神性2017

    • 著者名/発表者名
      大出 敦
    • 雑誌名

      L'oiseau noir

      巻: 19 ページ: 1-35

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 神々のはざまで――クローデルと日本の神性2017

    • 著者名/発表者名
      大出 敦
    • 雑誌名

      L'oiseau noir クローデル研究

      巻: 19

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] アリストテレスと唐辛子――クローデルのクラチュロス主義2021

    • 著者名/発表者名
      大出敦
    • 学会等名
      クローデル・セミナー2021 クローデルとその時代
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ものの『ああ性』を求めて――クローデルと日本文化2018

    • 著者名/発表者名
      大出 敦
    • 学会等名
      ポール・クローデル生誕150年記念シンポジウム ポール・クローデルの日本
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] ポール・クローデル 日本への眼差し2021

    • 著者名/発表者名
      大出敦・中條忍・三浦信孝
    • 総ページ数
      387
    • 出版者
      水声社
    • ISBN
      9784801005464
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 詩人大使ポール・クローデルと日本2018

    • 著者名/発表者名
      アルバム・クローデル編集委員会(大出敦[編集責任者]、根岸徹郎、中條忍、渡邊守章、ミシェル・ワッセルマン、井戸桂子、中島悠子、村上由美、堀切克洋、学谷亮)
    • 総ページ数
      136
    • 出版者
      水声社
    • ISBN
      9784801003477
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2022-01-27  

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