研究課題/領域番号 |
16K02546
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
|
研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
畑 浩一郎 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (20514574)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | フランス文学 / 19世紀 / イマゴロジー / オリエンタリズム / 旅行記 / 地中海 / 東方問題 / オリエント / ロマン主義 / シャトーブリアン / ギリシア独立戦争 / 19世紀フランス文学 / 異郷 / 他者 / エキゾティスム / ギリシア / ポーランド / 仏文学 / 他者の表象 |
研究成果の概要 |
本研究は 19 世紀のフランス文学を題材に、特定の国や地域についてのイメージ形成が、文学創造の場でどのように行われるかという問題を扱った。作家は必ずしも自由に作品世界を作り上げるのではなく、当時の社会に涵養されているさまざまな偏見、誤謬、憧憬などの影響を必然的に受けることになる。さらにそうして生まれた文学作品が今度は、社会に新たなイメージを提供する側に回る。作家と社会との間に交わされる、こうした目に見えない情報交流のあり方を明らかした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の扱うイマゴロジーという概念は、1990年代よりフランスで提唱され始めた比較文学の新しい手法である。それは文学作品における特定の国や地域の現れ方を考察することを目的とするものだが、これまで日本ではこの方法を用いた文学研究の成果は皆無であった。個別の作品研究にとどまらず、19世紀フランス文学を見渡す形で、作家と社会とがとりもつ関係に着目した本研究は、今後の検討に値するいくつかの興味深い知見を得ることができた。
|