研究課題/領域番号 |
16K02569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 佳樹 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 教授 (90240134)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 映画 / 文学作品の映画化 / ドイツ文学 |
研究成果の概要 |
ドイツ語圏の文学と映画を対象として、どのような時代にどのような文学作品がどのような意図でどのように映画化されてきたかを、社会学的観点から研究した。具体的には、エーリヒ・ケストナーの児童文学の映画化の二度のブーム(戦後と再統一後)、および、東ドイツにおけるトーマス・マンの『ヴァイマルのロッテ』(1975)の映画化などをとりあげ、社会の安定化、および、規範的な作品の再読による社会批判、という文学作品の映画化がもつふたつの機能を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文学作品の映画化は、映画の初期から長年にわたって注目を集めてきたテーマであるが、従来の研究のほとんどが個々の映画化についてのケーススタディか、比較メディア論的な見地による考察であった。映画の題材の選択にあたっては、プロパガンダや教育的な目的が明瞭でない場合でも、その時代の政治的・社会的状況との関連が反映されていると考えられる。本研究は文学作品の映画化という現象がもつこうした政治・社会的側面に光を当てた。
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