研究課題/領域番号 |
16K02571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 首都大学東京 (2017-2018) 慶應義塾大学 (2016) |
研究代表者 |
シュレンドルフ レオポルト 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (20773188)
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研究分担者 |
山本 浩司 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80267442)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アイデンティティ / ドイツ語圏文学 / オートフィクション / 自伝 / 比較文学 / エッセイ / 主体 / autofiction / author / fiction / essay / Andersch / Weiss / Kracht / Handke / 場 / ジャンク・スペース / German studies / Comparative literature / Literary theory / Autobiography / Autofiction / 独語、独文学 / 文学論 |
研究成果の概要 |
本研究では、同時代のドイツ語文学作品の分析に対する「オートフィクション」概念の適用可能性を検討した。まずルジュヌやド・マンなど先行研究の批判的受容を進め、古典的な自伝との違いを明確にした。その上で、「新メディア」「女性の自伝」「文化産業に置ける作家の自己演出」「経験の虚構化としての想起」という五つの観点から、ハントケ、ホッペ、ガイガーら最新の自伝的テキストを読み解いた。これにより今日「オートフィクション」が新たな局面を迎えていることが示された。同時に国際的な研究ネットワークの強化にも努めた。特に「オートフィクション」研究のアジアにおけるプラットフォームの形成に一定の成果を上げることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、20世紀末から21世紀のドイツ文学を対象とする中で、「オートフィクション」を従来のように自伝の一ジャンルとして狭く限定するのではなく、あらゆるジャンルの自己を主題化したテクストに拡大できるとした。この点に研究史上新しい学術的な意義が認められる。さらに「フェイクニュース」やジャーナリズムにおける捏造スキャンダルが話題となる現代にあって、事実性と虚構性との複雑な関係がかつてなく注目を浴びている。その点で、本オートフィクション研究は狭い文学研究の域を超えた社会的な意義を持ちうる。
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