研究課題/領域番号 |
16K02572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
新本 史斉 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (80262088)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ドイツ語文学 / 翻訳論 / 越境文学 / ハンガリー / スイス / 多言語 / 多文化 / 世界文学 / I・ラクーザ / C・ヴィラーグ / T・モーラ / R・ヴァルザー / 翻訳 / 越境 / ジャンル横断 / ラクーザ / グラウザー / ビクセル / 創作論 |
研究成果の概要 |
歴史的に複数の中心をもつ政治的伝統を有し、加えて過去半世紀にわたって社会構成に変容をもたらすほどの人口移動を経験してきたドイツ語圏においては、多文化的背景を有し、複数言語との密接な関係の中から創作活動を押し進める作家が数多く登場した。本研究では<創作システムとしての翻訳>をキーワードに、このような社会的・文化的状況を積極的に引き受けつつ創作を行った20世紀スイス文学の作家(R・ヴァルザー等)から現代の東欧文学翻訳者=越境文学作家(I・ラクーザ等)にいたるまでの作品をとりあげ、個々の作品分析、作家研究に基づきつつ、多文化・多言語状況に内在している文化創造の可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、多様性に富んだ言語的・文化的伝統を持つスイスの作家(ローベルト・ヴァルザー、フリードリヒ・グラウザーなど)、さらには、多くは移民的背景を持つ現代ドイツ語圏の越境作家、とりわけ翻訳者としても作家としても活動している書き手(イルマ・ラクーザ、クリスティーナ・ヴィラーグ、テレージア・モーラ)を取り上げ、複数言語の混淆、多様な文化的背景からいかなる新たな作品が生まれうるのかについて、それぞれの作家の作品の翻訳そして批評を通して明らかにした。
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