研究課題/領域番号 |
16K02582
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国文学
|
研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
佐藤 正光 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60272621)
|
研究分担者 |
高橋 未来 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (30781603)
長谷川 真史 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (40706769)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 唐詩詞 / 異読 / 訓読 / 語彙 / 解釈 / 口語 / 俗語 / 口語表現 / 唐詩 / 語彙解釈 / 唐宋詞 |
研究成果の概要 |
本研究は、唐詩における特殊な語彙(異読と称する)の数的把握と具体例を翻訳することを目的とし、まず先行研究の資料目録を作成して公開した。 中国では特殊語彙に関する専門的な辞書が出版されている。中華書局編輯部編『詩詞曲語辞辞典』は特に優れており、そこに収録される異読の用例を摘出して翻訳し、新たな訓を付す作業を行った。『詩詞曲語辞辞典』所収の唐詩詞の異読約750余項目のうち、約250項目に従来見られなかった意義を加えた。また詩人の異読についての使用法を検討し7篇の論文を発表した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異読の把握は、これまでの日本の学術界で重要視されながらも、包括的研究が非常に少なかったため、全体像が見えなかった。特に伝統的訓読から外れる異読の用法が多いため、訓読法による読解では誤訳が少なくなかった。本研究で新たな和訓を付したことにより、唐詩の理解がより適切に行えるようになった。また異読の用法を唐代の詩人がかなり多く用いていることを実証し、数名の詩人についてその特徴を明らかにした。
|