研究課題/領域番号 |
16K02604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
呉 世宗 琉球大学, 人文社会学部, 准教授 (90588237)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 在日朝鮮人文学 / 朝鮮戦争 / 沖縄文学 / 韓国文学 / 植民地主義 / 脱植民地主義 / 沖縄 / ポストコロニアル / 比較文学 / 韓国 / 在日朝鮮人 |
研究成果の概要 |
本研究は、韓国、在日朝鮮人、そして沖縄に関する文学研究においてほぼ「空白」となっている朝鮮戦争期に着目し、三つの地域・社会の文学者が、その時期にいかなる行動を取り、またいかなる作品を残したのかを比較検討するものである。 2016年度は韓国の文学者に関する研究を行った。2017年度は沖縄の文学者に関する研究を行った。2018年度は在日朝鮮人文学者の研究を行った。基礎資料の調査収集から始め、集めた資料を基にそれぞれの文学者たちが、植民地的/脱植民地的/冷戦体制的価値の相克からいかなる影響を被り、そしていかなる文学的言説を生み出したのかを考察した。研究成果は学会等で発表し、論文と書籍にまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の朝鮮戦争についての文学的観点からの研究は断片的にあるものの、ほぼ研究されていない状態に留まっていた。さらに韓国、在日朝鮮人社会、沖縄の三地域の文学者の動向から朝鮮戦争にアプローチする研究はほとんどなく、また文化的観点から植民地的/脱植民地的/冷戦的価値観の相克の考察は十分になされてこなかった。この点、歴史的視点も加えて朝鮮戦争を文学的観点から考察する本研究は、新たな角度から朝鮮戦争を検討する営みにおいて、既存の研究にはない独自性を持つ。本研究によって、朝鮮戦争研究の枠組みそのものを根本的に問い返し、また韓国と沖縄の文学研究、そして在日朝鮮人文学研究に新しい視点をもたらしえた。
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