研究課題/領域番号 |
16K02614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
中川 成美 立命館大学, 文学部, 教授 (70198034)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | クィア理論 / 日本文学・文化研究 / 情動理論 / ジェンダー / 国際共同研究 / 災禍研究(ディザスター) / 日本文学 / アフェクト・セオリー / 文学的想像力 / ジェンダー理論 / 3:11以降の文学 / 国際連携 / 身体性 / プロレタリア文学 / 3・11以降の文学 / フランス哲学 / クィア / 比較文学 / 国際ネットワーク / クィア・リーディング / 文学理論 / アフェクト / クイア理論 / 翻訳 / 国際ワークショップ |
研究成果の概要 |
本研究は1990年代に新たな分析理論として出発したクィア理論を、日本文学研究の上に照らしだし、新たな批評理論の可能性と実践を、国際的な共同研究のもとに実施したものである。クィアネス(クィア性)を作品批評の一つの軸と設定することによって、文学批評の地平は大きく変化していく。本研究で開催したワークショップや講演会、シンポジウムはその一面を拓いていったものと考える。特に1)ジェンダー配置の不等性2)災禍と女性配置3)クィア理論と情動理論の融合、についての、新しい知見を得たことが主たる成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では主に現代日本文学の作品をとりあげ、そこに胚胎するジェンダーの問題に注目、それらをクィア理論によって読み替え、また同時にその問題点を考察していくことに主眼が注がれた。特に3:11以降の言説に見られる不当な女性配置の問題はここで前景化した。また一方にそれらを囲繞する社会的背景を剥出しながら、その身体的・心理的回復を目指そうとする情動の力についても、多くの知見を得ることができた。それは国際的な共同研究による成果とも言える。
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