研究課題/領域番号 |
16K02618
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
上原 聡 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (20292352)
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研究分担者 |
Narrog Heiko 東北大学, 文学研究科, 教授 (40301923)
小野 尚之 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (50214185)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 主観性 / 主体性 / 認知言語学 / 言語類型論 / アジア言語 / アジア諸言語 / 文法化 |
研究成果の概要 |
日本語に多く見られ特徴的とされる「主観的」な言語表現の研究の成果を、個別言語の類型的特徴づけ・多言語の類型化を行う言語類型論の研究(例:語順類型)の中に、主観性類型として位置づけた。認知言語学のsubjectivity理論の観点から、多言語間の類型論的分析を可能とする定義及びその下位分類、近似表現との異同の明確化等の理論構築をを行った。それにより日本語の現象と比較しつつ他言語にどのような主観性表現がどの程度その言語の文法として言語慣習化しているかについて分析を行なった。その結果、日本語と同じ類型に属し同程度の主観性表現の体系を有する言語は朝鮮語等、数言語に限定されていること等を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで語順類型等いわば客観的事象の表現形式の言語間差異を取り上げてきた言語類型論に、主観性表現による言語類型の方法を提案しその研究を行った。主観性表現の類型論的特徴を明確にし、日本語と同じ類型に属し同程度の主観性表現の体系を有する言語は数言語に限定されていること等を明らかにした。今後さらに対象言語を増やし主観性表現による言語類型を精緻化することにより、言語のより詳細でより多様な類型化が可能となる。 また、主観性表現に関して日本語と他の類型に属する言語間の自然な(非)対応関係のパターン化は、(機械)翻訳上・言語教育上・言語政策上の意義が大きい。
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