研究課題/領域番号 |
16K02621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
藤井 友比呂 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 准教授 (40513651)
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研究分担者 |
時崎 久夫 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (20211394)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 文法獲得 / 刺激の貧困 / 複文 / 補文 / 補文標識 / 句構造文法 / 構成素構造 / コーパス / 対子供発話 / 統語論 / 音韻論 / 句構造 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本語の複文の構造、とくにトが導く従属文の構造の内部構造の獲得に関する研究である。標準的な仮説は、主語と述語がまとまりをなし、そのまとまりにトが接続するというもので、述語とトが主語より先にまとまりをなすとする仮説は誤っていることが分かっている。本研究は自然発話コーパスを吟味し、後者の仮説を直接反証する証拠は子供が受け取る発話には見出せないことを示し、誤った仮説を排除するメカニズムが何か備わっていなければならないと主張した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去約半世紀の研究によって個別言語の文法の記述は充実し、近年は自然発話データへの接近可能性も増してきた。それにより、かなり入り組んだ文法現象の獲得に関しても、子供が一体現実にどのようなデータを受け取っているのか、どのようにしてそのデータから大人の文法を導出しているのかを探求できる条件が揃ってきた。本研究は、日本語の従属節の内部構造の獲得に焦点をあて、言語刺激と文法規則の差分を詳しく調べることで、言語機能の理解に経験的および方法論的に貢献することを試みた。
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