研究課題/領域番号 |
16K02623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
牧 秀樹 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (50345774)
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研究協力者 |
ホウ リナ
ショロン
イリチ
ウリグムラ
長谷部 めぐみ
坂本 祐太
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Mongolian / genitive / subject / clausal movement / rightward movement / Genitive / Subject / Stative / Japanese / Scrambling / モンゴル語 / 日本語 / 属格主語 / 関係節 / 連体形 |
研究成果の概要 |
本調査では、モンゴル語における属格主語認可の環境を調査し、次の3点を明らかにした。第一に、移動された名詞句が、その右手にある属格主語を認可できる点。第二に、モンゴル語も日本語も、同じ二つの属格主語認可条件に従い、その二言語の相違は、述語の連体形が出現できる環境の相違に起因している点。第三に、世界の言語には、属格主語認可に関して(少なくとも)2種類の言語がある点。つまり、チャモロ語のような言語においては、疑問文形成によって生ずる一致によって、述語が名詞化され、この名詞化された述語が属格主語を認可するが、モンゴル語のような言語では、属格主語は、名詞化された述語とともに、名詞自体も必要である点。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:本調査によってモンゴル語と日本語の属格主語認可の条件が明らかになったが、実は、アジアの他の言語(ウルドゥ語やベンガル語)なども、この新たに明確にされた認可条件からその属格主語の分布が説明できることが明らかになり、この認可条件は、人間言語に共通の知識であることが明らかになってきた点。 社会的意義:人間言語の属格主語の分布を本調査で詳しく行った結果、パキスタン、(内)モンゴル、バングラデシュ、日本における言語の属格主語の認可条件が同じであることが分かったことから、一般社会の人々に、人間言語の性質は、かなり類似しており、言語間の多様性は、実は、かなり限定されていることを示すことができた点。
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