研究課題/領域番号 |
16K02624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
堀江 薫 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (70181526)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中断節 / 非従属化 / 語用論的機能 / 言いさし / 連体節 / 準体節 / 副詞節 / 文法化 / 連体・準体節 / 連用節 / 言語類型論 / 従属化 / 連体(修飾)節 / 連用(修飾)節 / 語用論 / 推論 / 脱従属化 / 主節 / 複文 / 連体・準体系複文 / 連用系複文 / 語用的機能 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本語学・日本語教育で伝統的に「言いさし」と呼ばれてきた、従属節が単独で主節として用いられ、特定の語用論的機能を獲得した「中断節」という構造を言語類型論、対照言語学の観点から通言語的に分析した研究である。本研究では、特に日本語、韓国語、等のアジア言語、英語、フィンランド語等のヨーロッパ言語の中断節の機能を分析した。本研究で探求した中心的な研究課題は、「連体・準体」と「連用」という、「名詞」的な構造対「述語(特に動詞)」的な構造の区別を援用し、「中断節」の中で「連体・ 準体」タイプと、「連用」タイプの間でどのような語用論的な違いがあるかを明らかにすることであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの日本語学・日本語教育、また言語類型論分野においては、副詞節由来の「連用」タイプの中断節(例:~ば、~から、~けど, if, because等で終結する節)に研究の焦点が置かれていたが、本課題によって、特に日本語や韓国語において種類が多く、使用頻度も高い「連体・準体」タイプ(例:~こと、~わけ、~のといった形式名詞・準体助詞あるいは語彙的な名詞を主要部とする独立連体修飾節)が非常に重要な語用論的な機能を担っていることが明らかになった。その結果、「連用」タイプと「連体・準体」タイプの中断節の語用論的な機能の相違も明らかになり、中断節のタイポロジーの再構成に貢献することができた。
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