研究課題/領域番号 |
16K02644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
高橋 豊美 東洋大学, 法学部, 教授 (00639825)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 韻律構造 / 音韻エレメント / 依存・認可 / 音韻理論 / 制約性 / 音節 / 韻脚 / 音韻論 |
研究成果の概要 |
本研究は、依存・認可という関係性を基盤とする制約的な音韻表示理論の構築を目指すものである。その枠組みの特徴は、音韻現象の記述において、外因的な規則や条件ではなく、内因的な音韻表示要素そのものの特性に依拠することで、余剰性を排した音韻表示の可能性を追求し、理論的制約性を高めようとするところにある。本研究では、外心的依存と内心的依存という2種類の依存関係を再定義し、非時系列音韻論から併合のメカニズムを取り入れて、音節の非核位置(子音)と核位置(母音)との時系列的関係を排し、音韻素を核位置に束ねる音韻表示を提案した。また、この枠組みの確立にエレメント理論の見直しが必要であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語と比較して日本語では連続する母音の組合せにほとんど制約がなく、また、隣接する母音が子音の挿入によって区切られることも少ない。本研究は、このような特徴を個別に記述して言語の類型を示すのではなく、その背後に存在する仕組みを解明できるようにするための理論的枠組みを構築する取り組みの一環である。本研究では、音節という単位がローマ字のように子音と母音から構成されるという考え方について、日本語の仮名のように不可分の事象で構成されているという考え方に見直すことを提案し、その修正のための理論的考察を行った。また、個々の音声にかかわる理論についても見直しが必要であることを示した。
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