研究課題/領域番号 |
16K02645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
平岩 健 明治学院大学, 文学部, 教授 (10572737)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 名詞 / 代名詞 / 名詞分解 / 不定語 / 文法数 / 数詞 / 類別詞 / 琉球語 / 分解` / 疑問文 / 局所性 / 裸不定語 / 日本語と琉球語 / 否定極性表現 / 統語論 / プロソディー / 日本語 / Kabiye語 / 名詞構造 / 不定代名詞 / ラベル / 言語理論 / 名詞クラス / 数 / 言語学 / 認知科学 / 心理学 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、自然言語における(代)名詞の分解解析に基づき、名詞を構成する最小単位を担う機能範疇と素性を解明、その統語メカニズムを明らかにした。特に名詞の下層構造を形成していると考えられる3つの類別システム:名詞クラスシステム (Noun Class System)、性システム (Gender System)、類別詞システム (Classifier System) がそれぞれどのような統語構造を形成しているのかを新たに明らかにした。さらにGur諸語と沖縄語那覇方言の綿密なフィールドワーク調査と日英語との比較対照研究に基づき、UGに内在する3システムを統合する普遍的システムの仕組みを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、名詞の内部構造を分解解析することにより、日本語と沖縄語那覇方言とGur諸語・Bantu諸語の(代)名詞が共通の統語構造を有していることを初めて明らかにした点で、理論研究に対する学術的意義が高い。また、一方で、これらの言語における不定代名詞表現の研究を通して、自然言語が不定語から不定代名詞を形成する方法は限られた種類しか存在しないことや、否定極性表現に関する従来の記述的一般化に修正が必要であることが明らかになるなど、記述的観点からも学術的意義が認められる。
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