研究課題/領域番号 |
16K02648
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
吉田 優子 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (70288603)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 大阪方言 / ピッチ・アクセント / 発音の変化 / 撥音 / 統率音韻論 / 特殊拍 / アクセント核 / Licensor / 音節構造 / 世代 / アクセントピーク / 世代差 / 和語 / 中高型 / 韻律パターン / 3世代間の差 / データ収集 / 変種の分布 |
研究成果の概要 |
大阪方言の特徴を世代間の変化を観察することによって映し出し、日本語話者には大阪方言を特徴づける音韻的要因を探求した。グリコ、ビスコなどの商品の命名当時は中高(すなわち真ん中の音が高い)ピッチで発音されていたが、徐々に語頭の音だけが高く発音されるように変わって来た。しかし全ての中高語が頭高に変わってしまっているのではなく、新しく作られている語ではやはり若年層でもユニバ、ファミマ、のように中高語として誕生している。コンビのように共通語ではめったに高いピッチで発音されない「ン」の音も高く発音される。このような特徴とピッチ型の関連性を統率音韻論によって解明、認可主層を提唱し、理論の発展にも貢献した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大阪方言の特徴の世代差は方言話者を中心として、また、共通語の次に公共放送で使われる大阪方言言はあまりないことからも国民の関心事でもある。特に中高と呼ばれるアクセント型は特徴的で、若年層でもユニバ、ファミマのように中高語として誕生している。コンビのように共通語ではめったに高いピッチで発音されない「ン」の音も高く発音されることなど、観察を行った。「ん」と「ぬ」の発音の東京、大阪間の違いをもとにピッチ型の違いと合わせて考察し、音韻理論の発展に繋げたことがこのプロジェクトの学術的意義と言える。
|