研究課題/領域番号 |
16K02651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
宮岸 哲也 安田女子大学, 文学部, 准教授 (30289269)
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研究協力者 |
李 紹恩
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | チベット=ビルマ語派 / 授与補助動詞構文 / 格体系 / 名詞句構造 / 連体修飾構造 / 体言化 / 言語類型論 / 対照言語学 / チベット=ビルマ語派言語 / 類型論的研究 / 非能動的用法 / 文法化 / SOV型言語 / チベット=ビルマ派言語 / benefactive / malefactive / 非能動構文 / 与格経験者主語 / チベット=ビルマ系言語 / ゾゾ語 / 授与動詞構文 / 動詞構文 / 消滅危機言語 / 言語学 / 統語論 / チベット・ビルマ語派 |
研究成果の概要 |
本研究では、チベット=ビルマ語派のゾゾ語について、民話の音声データと、基本動詞と授与補助動詞構文の用例データを収集した。これらのデータに基づき、ゾゾ語の格助詞、名詞句構造、連体修飾構造、体言化、授与補助動詞構文について詳細に記述した。特に、ゾゾ語の授与補助動詞構文については、与益・与害の用法のみならず、非意図的な事態を表わす非能動的用法があることを見つけた。更に、これらを同様の授与補助動詞構文を持つ他の諸言語と対照した結果、授与補助動詞構文における文法化の過程の類型的規則性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゾゾ語は話者人口3000人程度の無文字言語であり、その記述は十分に進んでいなかった。今回のゾゾ語記述研究の成果は、絶滅の危機にある言語の貴重なデータを後生に残していく上でも、また、チベット=ビルマ語派の研究を進めていく上でも意義がある。授与補助動詞構文の研究については、従来の研究よりも多くの言語を対象に、より多くの用法について対照研究を行った。その結果、従来の同様の類型論的研究に修正を加え、与益・与害の用王を越える授与補助動詞構文の類型論的研究へと道筋をつけることもできた。
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