研究課題/領域番号 |
16K02684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
達富 洋二 佐賀大学, 教育学部, 教授 (40367983)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 教室談話 / グループコミュニケーション / グループ学習 / グループコミュニケーション力 / グループ談話 / コミュニケーション力 / モニタリング / 国語科単元学習 |
研究成果の概要 |
本研究では設定していた3課題の解決を通して,グループ談話を創造的なものにするためには10のコミュニケーション力が必要であることを明らかにすることができた。それは,①談話の参加者を尊重する力,②談話の価値を共有する力,③談話の参加者間で見通しを立てる力,④談話の参加者間で発話機会を提供し合う力,⑤談話中に情報を思考操作する力,⑥談話中に自分の考えの根拠を点検する力,⑦談話中に問いを更新する力,⑧談話中に自分の考えを修正する力,⑨複数の方法で説明する力,⑩共通の語彙を使う力,である。 このことは,対話的な学びが重視されるこれからの学校教育における対話の指導法に大きな示唆を与えるものだと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2020年以降の新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められているが,対人で的な「対話的な学び」のためにはグループコミュニケーション力の習得が必要である。「声の大きさや速さ」等の音声的な技術だけではなく,「誰と話し合うか,何のために話し合うか,話し合いをどのように創りあげるか」という談話を創造的なものにするための社会的技能が必要である。 「児童生徒のグループ談話におけるコミュニケーション力の習熟方法の社会言語学的研究」は,グループ談話を創造的なものにしたいと願いながらも,それを実現させるための具体的な指導法をもたない教師にとって,有効な指導法を示唆するものであると考えられる。
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