研究課題/領域番号 |
16K02687
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 青森公立大学 |
研究代表者 |
植田 栄子 青森公立大学, 経営経済学部, 准教授 (70445162)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 診療コミュニケーション / メタ言語的機能 / 非言語コミュニケーション / 身体診察 / 沈黙 / 死という言葉 / 疾病観 / 診療観 / NBM / 医師患者間コミュニケーション / インタビューナラティブ / 質的研究 / 医師の専門性 / 医師の性差 / Narrative-based medicine / 医師-患者コミュニケーション / ナラティブ / 社会言語学 / 身体接触・触診の意義 / 非言語コミュニケーションの解釈 / 多声性 / メタ言語 / ナラティブ研究 / 沈黙の解釈 / 身体接触の意味 / 患者の疾病タイプ / 談話分析 / 医療コミュニケーション / 医療人類学 / 質的・計量的分析 |
研究成果の概要 |
本研究は、診療コミュニケーションにおける医師のメタ言語的機能に関して、メタ意味論的機能およびメタ語用論的機能も含み、3つの観点-1)血圧測定及び聴診の解釈、2)「死」という言葉の解釈、3) 脳梗塞への「疾病観」・「診療観」に焦点を当て可視化と検証を行なった。複数医師のインタビュー・ナラティブ分析を通して、医師のメタ言語的機能の解釈について多様性が認められ、1) 専門科による違い、2) 経験値の相違に起因するものと類推された。医師の性差の影響は示されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
診療コミュニケーションにおける医師のメタ言語は非明示的である。従来の談話分析の手法では、分析者が最も妥当と考える発話解釈を行ってきたが、専門性の高い医師のメタ言語の正確な把握には限界があった。そこで、本研究では、複数医師に対するインタビュー・ナラティブの分析を通して、1)診察中の非言語コミュニケーション(身体診察)である医師の血圧測定・聴診の解釈、2)医師が用いる「死」という言葉の解釈、3)医師の「疾病観」と「診療観」を概観する相互行為的枠組みを明示化した。医師のメタ言語を3点から可視化したことにより、医師患者間の相互理解を進める一助となり、医師の内省の記述に基づいた談話分析の深化に貢献した。
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