研究課題/領域番号 |
16K02689
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
亀井 伸孝 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (50388724)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | アフリカ / 手話言語 / ろう者 / 知識資源 / フランス語圏アフリカ手話 / マイノリティ / 西アフリカ / コートジボワール / フランス語 / 手話辞典 / 民族誌 / アビジャン / フランス語圏 / ろう者コミュニティ / 少数言語 |
研究成果の概要 |
コートジボワールで、ろう者コミュニティとともに、フランス語圏アフリカ手話(コートジボワール方言)の動画撮影・編集作業・英仏二言語への対訳作成を進め、主要語彙などを中心とした3,537件の動画のデータセットを完成させた。 また、1970年代のフランス語圏アフリカにおけるろう教育の成立史を解明し、この手話言語の成立過程の一端を明らかにした。 フランスにおける調査の中で、フランス語圏アフリカ手話をフランス手話やカナダのケベック手話などと比較する作業を通じ、世界のフランス語圏における手話言語分布の成立史の中に位置付けるという視点を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランス語圏西アフリカ・中部アフリカに広域的に分布していながら、未解明の諸点が多いフランス語圏アフリカ手話(LSAF)について、その語彙の動画データセットを完成させたことは、この言語の特徴を記載するという意味で重要である。 また、その言語とコミュニティの成立過程をインタビューなどで明らかにしたことは、アフリカにおける言語的・文化的多様性への理解を深め、とりわけ手話言語に対する正確な理解を促す契機となる。 フランス語圏アフリカ手話を世界の諸手話言語と比較する作業を通じて、アフリカの手話言語が世界の言語動態史の一角を占めるという理解を促し、人間の言語文化世界の全体像に関するよりよい認識へとつながる。
|