研究課題/領域番号 |
16K02705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 関西大学 (2017-2018) 金城学院大学 (2016) |
研究代表者 |
河原 清志 関西大学, 外国語学部, 教授 (70511517)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 翻訳等価 / 翻訳シフト / 翻訳ストラテジー / 翻訳イデオロギー / 対照言語学 / 認知言語学 / 言語人類学 / 翻訳教育 / メタファー / 翻訳言語理論 / 翻訳文化理論 / 英語 |
研究成果の概要 |
本研究は、英語・日本語の翻訳における原文と日本語の等価(原文と訳文が同じ意味であること)について言語学的に解明し、その成果を、英日語を比較対照する言語学研究の観点から翻訳教育に活かすことが目的である。 (1)まず原文と翻訳を比較対照し、原文と訳文が同じ意味として対応する箇所を特定し、原文の情報がどのように削除・加工・追加されているかを明らかにした。(2)次に、語・フレーズ・文法・情報の配列という各単位で対応する等価のあり方を、背後にあるイデオロギーも含めて分析した。(3)英語・日本語対照言語学の観点から両言語の特徴を分析し、翻訳等価の実際を明らかにし、翻訳教育へ応用する論稿を執筆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの翻訳研究は言語理論と社会文化理論とが分断されていて、前者は言語学の観点から言語テクスト分析が中心で、後者は社会文化状況のイデオロギー分析が中心だった。ところが本研究は対照言語学・認知言語学・言語人類学という、言語と社会文化を橋渡しする理論を複数導入して翻訳テクストを分析することで、言語と社会文化を包括するイデオロギー研究が可能となった。さらに、それを翻訳教育にどのように応用するかについて、具体的な事例を素材にして提言を行った。 以上により、言語理論・社会文化理論・翻訳理論を橋渡ししつつ、それを教育現場で応用する具体的提言も行い、学術的意義と社会的意義の両面において優れていると自負する。
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