研究課題/領域番号 |
16K02707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 神戸山手大学 (2018-2019) 京都外国語大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
松本 亮 神戸山手大学, 現代社会学部, 准教授 (30745857)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 記述言語学 / フィールド言語学 / シベリア / 少数民族 / ネネツ語 / ハンティ語 / 文法入門 / 言語学 / 文法記述 / 言語類型論 / シベリア少数民族 / 少数民族言語 / エヴェンキ語 / 言語接触 |
研究成果の概要 |
ロシアのシベリア西方にあるエニセイ川流域には少数民族である、サモエード語族のネネツ人とツングース語族エヴェンキ人が隣接して居住する。本研究課題では、この地域における両民族の言語接触の状態について、言語学的視点からの可能性を示した。また、まだ日本語による資料のほとんどない、ネネツ語の言語学的データを整理し、学習書や初級辞書の作成を試みた。さらには、ネネツ人と西と南で接する、同じウラル語族ウゴール語派ハンティ語も調査対象に含めた。初期的調査であるデータを発表した、後継の科研費課題で研究を進める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで日本では取り上げられることのなかったエニセイ川流域の民族接触状況を報告したことは、言語学的意味のみならず、モンゴロイド系民族の移動の歴史や文化学にも資するものである。日本語とも言語類型論的に類似するサモエード諸語の言語データの提供や、言語接触による言語変化の例の提示は、言語学的にも興味深い事実である。入門の学習書や辞書の作成は、非専門家への研究成果の還元という点からも、社会的意義があると言えるだろう。
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