研究課題/領域番号 |
16K02712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
伊藤 益代 福岡大学, 人文学部, 教授 (10289514)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 比較 / 程度形容詞 / 程度意味論 / phrasal comparatives / maximality / scalar implicature / 選言 / disjunction / 比較構文 / gradable 形容詞 / 日本語 / 言語獲得 / 言語心理学 |
研究成果の概要 |
程度形容詞を述部とする項比較文を日本語児が正しく解釈できるかどうかを調査した。その結果、6歳までは大人と同様の解釈が出来ないことがわかった。そして、その要因として、意味理論におけるmaximalityの(最大値を設定するといった)概念が困難であるという提案をした。また、程度形容詞が比較文に用いられていることが関与していることを論じた。そして発展させて次に、語用論的情報量に関わる比較や計算ができるかを調査するために、選言「か」や「や」を日本語児が正しく理解できるかどうか調査した。結果、大人と同様の解釈でないことも分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統語論や意味論研究の進展によって、発達言語心理学研究も新たな報告がされている。しかし、比較文や、量や程度(語用論的情報量を含む)の比較に関わる先行研究については、英語を母語とする子供から得られた結果が主に報告されており、それ以外の言語を対象とした研究は限定的である。そのため、英語とは異なる言語類型的特徴をもつ日本語を対象とした研究から、発達言語心理学研究及び、理論研究への貢献を目指した。
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