研究課題/領域番号 |
16K02716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
小島 聡子 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (70306249)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日本語史 / 近代語 / 標準語 / 大正期 / プロレタリア文学 / 童話 / 接続詞 / 国定読本 / 近代日本語 / 宮沢賢治 / コーパス / 児童文学 / 方言 / 日本語学 |
研究成果の概要 |
大正~昭和初期の地方出身者の言葉を反映すると思われる童話作品とプロレタリア文学雑誌の一部を用いてコーパスを作成した(未公開)。そのデータを利用して、地方出身者の用いる標準語に見られる方言からの影響等について考察した。さらに、この時期に子供向けの文体がどのように整えられてきたかについて、作成したコーパスと既存の教科書コーパスを利用し、統計的な手法を用いながら、教科書より童話の方が先に子供向けの文体を確立していた可能性を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作成したコーパスは、既存のコーパスには未収録のジャンルの資料を取り上げており、既存のコーパスを補完する意味がある。これらのデータを活用することで、中央における標準語に限らない多様な近代語の実態を探ることが可能となる。 当該データを用いた考察で、「気づかない方言」が近代にも見られることを示したり、子供向けの文体の成立過程の一端を示すことが出来た。近年、方言の影響や、子供の言語は注目を集めるつつあるテーマであり、今後の発展に寄与することが期待できる。
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